
温泉の美肌成分としてマストなメタケイ酸。
日本のメタケイ酸の含有量が多い=400.0mg以上の温泉をまとめました。
各温泉地で、一番多い源泉、かつ10年以内の分析書で比較しています。※加水されている源泉は除外しています。
メタケイ酸の含有量が多い温泉ランキング
第1位 中山平温泉(宮城県)754.3mg
中山平温泉 しんとろの湯
源泉 星沼源泉№1・新コミュニティ源泉混合泉
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 ph9.4 源泉100%かけ流し 泉温95.8 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸754.3 総量1179.5 分析2015
圧倒的な含有量を誇るのは中山平温泉にあるしんとろの湯。
高温の源泉に加水せず、源泉から浴槽まで200mにわたる木桶を伝わせて冷ますというこだわりにより、特濃の美肌の湯を味わうことができます。
湯使いは最高で、塩素添加による消毒や入浴剤の添加、循環ろ過をせず、天然そのままの温泉を100%かけ流しにされています。
さらに、硫黄泉ということでシミにも効く、まさに日本一の美肌の湯といえる素晴らしいお湯です。
なお、前回2005年の分析ではメタケイ酸493.0mgでしたが、かなり増えています。
第2位 鉄輪温泉(大分県)471mg
べっぷ温泉 鬼石の湯
源泉 鬼石の湯 ナトリウム-塩化物泉 源泉100%かけ流し 泉温93 加温× 加水〇 消毒× メタケイ酸584 総量4677 分析2021
鉄輪温泉 湯治柳屋
源泉 鉄輪温泉(柳屋)ナトリウム-塩化物泉 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸471 総量3818 分析2021
こちらの大浴場は、加水無しのメタケイ酸特濃温泉を味わうことができます。
個室のお風呂は狭いため100度近い源泉を加水しないと入れないレベルですが、大浴場の浴槽は広いため、源泉が高温でも42度ほどになっています。
鉄輪温泉 みかゑり温泉
源泉 みかゑり温泉 ナトリウム-塩化物泉 加温× 加水○ 消毒× メタケイ酸461 総量3105 分析2022
熱いのでお客さんがドバドバ加水する方式。
鉄輪温泉 熱の湯・むし湯
源泉 別府温泉供給事業鉄輪線渋の湯上
ナトリウム-塩化物泉 ph4.1 かけ流し 泉温81.7 加温× 加水○ 消毒× メタケイ酸685 総量4502 分析2019
おそらく直近の鉄輪温泉の源泉で、一番メタケイ酸が多い源泉かと思われます。こちらも熱いのでお客さんがドバドバ加水できる方式ですが、それでも元が685mgですからかなりの濃度を保っていると思われます。
むし湯の浴槽も、熱の湯と同じ源泉を使用しています。
鉄輪温泉 渋の湯
源泉 別府市営渋の湯温泉
ナトリウム-塩化物泉 ph4.0 源泉100%かけ流し 泉温87.1 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸611.7 総量4402.0 分析1998(H10)
湯雨竹という冷却システムで加水せずに源泉を40°前後まで冷ましています。
加水で冷ます施設が多い中、こちらの渋の湯の温泉こそ実際に体験できる日本で一番メタケイ酸の濃いのお湯!といいたいところですが、分析書が30年近く前のものであるため、現在は湯治柳屋が確実かなというところです。
第3位 鳴子温泉(宮城県)456.8mg
鳴子温泉旅館すがわら
源泉 摩天の湯B
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 ph9.0 源泉100%かけ流し 泉温100.0 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸456.8 総量2800 分析2018
すがわらブルーという美しい青湯を見せてくれることもあるそうです。
メタケイ酸の含有量もさることながら、ph9.0もすごいですね。
メタケイ酸含有量の多いその他の温泉
加水があったり分析書が古かったりして現在の正確なメタケイ酸の含有量が分からないものの、源泉のメタケイ酸含有量が多い温泉をここにメモしておきます。
岳の湯温泉(熊本県)
岳の湯温泉 裕花
源泉名なし
ナトリウム-塩化物泉 ph8.0 かけ流し 泉温99.5 加温× 加水○ 消毒× メタケイ酸623.0 総量3260.0 分析2013(H25)
ニセコ昆布温泉(北海道)
ニセコグランドホテル
源泉 ニセコグランドホテル3号井戸
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 ph6.4 かけ流し 泉温67.2 加温× 加水○ 消毒〇 メタケイ酸599.4 総量3753.9 分析2009(H21)
由布院温泉(大分県)
由布院温泉 ゆふいん泰葉
源泉 ゆふいん泰葉
ナトリウム-塩化物・炭酸塩温泉 ph9.3 源泉100%かけ流し 泉温97.6 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸178mg 総量1401 分析2021
前回2011年の分析書ではメタケイ酸567.0mgの含有量、総量2007mgだったものが激減していて驚き。
素晴らしいお湯に変わりはないのですが、泰葉といえばメタケイ酸という印象があったので。
炭酸水素も増えているので、そもそも熊本地震の時の被害で源泉が変わった可能性があるかもしれない・・・?
由布院温泉 束ノ間(旧庄屋の館)
源泉 ゆふいん束ノ間の湯
ナトリウム-塩化物泉 ph8.7 源泉100%かけ流し 泉温97.4 加温× 加水× 消毒× メタケイ酸156mg 総量 1237 分析2017
やはりこちらも前回2009年の分析書では、メタケイ酸594.0mg 総量2056.0mgでした。源泉が変わっていますね。
圧倒的なメタケイ酸こそ庄屋の館、というイメージだったので少し残念ではありますが、自然のものなので仕方がない。
束ノ間の最大の特徴である美しい青湯に変わりがないのが不思議ですが、ということは、青湯の原因はメタケイ酸ではないのか・・・?
鳴子温泉のメタケイ酸豊富なお湯は、内湯が青湯で露天は透明という状態だし、ますますなぜ青湯になるのか不思議ですね。
美肌の湯に欠かせない!メタケイ酸について
天然の美容液でお肌がスベスベに
メタケイ酸は保湿成分ですので、メタケイ酸がたくさん含まれている温泉はまさに天然の美容液。
お肌を整えてくれるので、乾燥肌の方にもおすすめです。
メタケイ酸配合!有馬温泉銀泉の人気入浴剤
源泉は高温!
メタケイ酸は高温に溶ける性質があるため、源泉は100℃近い高温泉が多いです。
源泉そのままでは熱いため、冷却のために加水している施設が多いのですが、濃い美肌湯を味わいたい場合は、加水せずに冷ましている施設を選ぶのがおすすめです。