日本の強アルカリ性の温泉をまとめました。
pH10.0以上が強アルカリ性ですが、少し範囲を広げてpH9.8以上を掲載しました^^
私が調べた範囲なので、ご参考までにお願いします(随時修正・追加予定)。
強アルカリ性の温泉地TOP3
- 白馬八方温泉
- 新山根温泉
- 桃源天恵泉
※H18年以降の温泉分析書で比較しました
pH9.8以上のアルカリ性温泉一覧
県 | 施設名 | 泉質 | pH | 湯の状態 | 泉温 | 加温 | 加水 | 消毒 | メタ ケイ酸 | 総量 | 分析書 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
岩手 | 新山根温泉 べっぴんの湯 | 単純硫黄泉 | 10.8 | 循環ろ過 | 15.0 | ○ | × | ○ | 73.6 | 209.2 | H18 |
石川 | ねぶた温泉 海游 能登の庄 | 単純温泉 | 10.3 | 循環ろ過 | 25.1 | ○ | × | ○ | 46.7 | 206.0 | H20 |
山梨 | 桃源天恵泉 白根桃源天笑閣 | 単純温泉 | 10.4 | 循環ろ過 | 29.3 | ○ | × | ○ | 79.9 | 181.0 | H26 |
山梨 | はやぶさ温泉 | 単純温泉 | 9.8 | 源泉100% かけ流し | 41.3 | × | × | × | 48.6 | 215.0 | H20 |
山梨 | ほったらかし温泉 あっちの湯 | 単純温泉 | 10.1 | 循環併用 かけ流し | 41.4 | × | × | ○ | 77.6 | 178.0 | H17 |
長野 | 白馬八方温泉 おびなたの湯 | 単純温泉 | 11.2 | 源泉100% かけ流し | 49.7 | × | × | × | 5.5 | 128.2 | H21 |
埼玉 | 都幾川温泉 旅館とき川 | なし | 11.3 | 源泉かけ流し | 14.9 | ○ | × | × | 54.1 | 219.0 | H2 |
神奈川 | 飯山温泉 元湯旅館 | なし | 11.3 | 循環ろ過 | 17.5 | ○ | × | × | 41.5 | 137.4 | H15 |
愛媛 | 龍王温泉 オーベルジュ内子 | なし | 10.5 | 循環ろ過 | 16.9 | ○ | ○ | ○ | 89.7 | 220.2 | H17 |
福岡 | ホテルグランスパ アベニュー幸楽の湯 | 単純硫黄泉 | 10.0 | 源泉かけ流し | 30.4 | ○ | × | × | 51.0 | 201.0 | H19 |
熊本 | 平山温泉 華の番台 | 単純硫黄泉 | 10.0 | かけ流し | 46.5 | × | × | ○ | 53.1 | 252.3 | 日付なし |
熊本 | 平山温泉 やまと旅館 | 単純硫黄泉 | 9.8 | 源泉100% かけ流し | 54.3 | × | × | × | 84.7 | 270.0 | H29 |
アルカリ性の温泉を選ぶポイント
源泉100%かけ流しが大事
アルカリ性の温泉は、源泉100%かけ流しであることが重要。
なぜなら、アルカリ性温泉の最大の特徴が還元性にあるからです。
ポイントはこの2点。
- 酸化していない=長く空気に触れていない温泉→循環ろ過でない温泉が◎
- アルカリ性を保っている温泉→塩素消毒などで中和されていない温泉が◎
アルカリ性の温泉事情
源泉100%かけ流しが大事とは言っても、酸性の温泉には殺菌力がありますが、アルカリ性にはありません。
必然的に消毒か、頻繁な清掃が必要になります。
お湯を消毒をすると、塩素をまんべんなく回すために循環ろ過になりがちです。
こういった事情で、アルカリ性の温泉の源泉100%かけ流しは少なくて貴重なのです。
実際、強アルカリ性の順に調べた範囲内では、上位約30件の施設はほぼ循環ろ過でした。
つまり、アルカリ性の温泉の中でも源泉100%かけ流しの温泉というのは、消毒・循環する必要がないほど湯量が豊富でかけ流せて、かつ、こまめに施設の方が管理清掃している宿とみることが出来ます。
一部のみかけ流しの温泉メモ
施設内の一部の浴槽のみ循環ろ過でない温泉もありましたので、メモしておきます。
- 山梨県 桃源天恵泉白根桃源天笑閣:源泉槽のみ加温・加水なし、消毒あり、かけ流し(泉温28.8℃)
- 和歌山県 日置川温泉リヴァージュ・スパひきがわ渚の湯:「源泉の湯」のみ加水・加温・消毒なし、源泉100%かけ流し(泉温34.4℃)